みなさんこんにちは。
現役女装子コアラのblogへよこうそ~!
先日、セクシャルについて私のパートナーと会話してたんですね。
「あなたは心は女性ですか?」
ふとパートナーに問いかけられたこの質問。
「世間体的(戸籍とか仕事上)では男性だけど、女性としている方が楽」
私は、このように回答しました。
女装をしている時は本来の自分な気がするけど、地毛も相当長いし、女性の姿で過ごしたい。けど、人から女性として見られたいとか男性とみられたいなどの願望はとくになく、どっちでもいいから…私ってなんなんだろwとか考えてしまったのです。
自分の身体についてる男性器が嫌ではないし、かと言って男性らしさっていうのは自分にはあまり感じない。
パートナー「じゃあ、世間体とか無視していいよって言われたらどっちでいるのが楽?」
その質問には、女性の格好をしている方が楽というのが私の回答になります。
「じゃあ、トランスジェンダーだね。」
パートナーからそういわれた時、この結論になぜだかすぐに共感できない自分がいました。
女性として生活した方がしっくりくるし居心地がいいけど、身体を女性にしたいとかは思わないし、周りから女性扱いされなくてもなんとも思わない…。
なので「心が女性です」とは言い切っていいものなのか…。
かと言って戸籍上男なので男性扱いされても納得はできる部分もあるし、男感ないよねって言われると、確かに男性的な考えではないかも・・・みたいな、なんだか複雑~。
そもそも私は元々ゲイで20代後半で女装しはじめて、女性の姿でいる自分が楽だと気づきました。
そしてパートナーは「心が女性寄りなら、同性愛者ではなく異性愛者だよね。女の子が男性を好きというのは自然な流れでもある。」
という持論を話してくれた時、「なるほど、確かに~考えてみればゲイの男の人には興味ないかも‥‥ゲイの人も女装の人興味ないと思うし!」って思った自分もいました。
私「でも、女性として見られたいとか、女性の身体になりたいとかっていうのは特別ないんだよね…。そうすると女性の格好をした私(男)は、男が好きだから自分は同性愛者だと思うんだけど…」
考えれば考えるほどわからなくなりました(;’∀’)
このような他愛もない雑談の中で、パートナーは心の性と身体の性(欲)を軸に考えるといいかもしれないという意見を展開していましたが、これが実にしっくり来る考え方だったのでブログに残しておこうと思います。
心の性と身体の性(別)でわけるLGBTというセクシャルマイノリティのカテゴリー分けの考え方は、割と知られてきていますよね。
そして、これのどれにも当てはまらない人がQ(クエッション)となるそうです。
LGBTQとは、を以下にまとめてみます。
- Lは女性同士の同性愛者レズビアン
- Gは男性同士の同性愛者ゲイ
- Bは両方いけるバイセクシャル
- Tは身体と自分の性が一致していないトランスジェンダー
- Qとは自らの性自認が特定されていないクエッションの人です
さらに、シスジェンダーとかトランスジェンダーとかヘテロセクシャルとかホモセクシャル(同性愛者)とかアセクシュアル(Aセクシュアル・エイセクシュアル:無性愛者)とかポリアモリー(複数恋愛)色んな定義があることによって、自分はいったい何者なんだろう?
と私も考えたことがあります。
いや、シンプルに言葉多すぎる。
でも、LGBTQの考え方は、その時の環境や状況に合わせて性別が自分の中で変わってしまう人や、そういったあいまいな定義を盾に犯罪を起こしてしまう人もいますよね。
だけど、セクシャルとは、そもそも公的に判断される<身体の性別>と個人の趣味嗜好を表す<心の性と身体の性欲>の2つに分けて考えてみよう!が今回の主題です。
もちろん心の性が個人の趣味嗜好っておかしくない?と思う人もいるかもしれませんが、自分のことを全く知らない他人から見ると、完璧に同じ立場にたって心の中は見てもらえないものです。
さらに公的に判断される身体の性別と個人の趣味嗜好が合致せずに、公的な判断だけで個人を決めつけるのはダメでしょ!という考え方がLBGTQの多様性の真髄なのかなと感じつつも…
この2つを混ぜ合わせると社会のルールが大分曖昧なものになり、不平不満は更に広がっていくような気がします。
多数決、という言葉がありますが、これはより多くのマジョリティの意見に沿って取り決めを行う方法だと思いますが、マイノリティはもとよりマジョリティに合わせて作られたルールの上で生きていかなければならない時もあるでしょう。
これはセクシャルの問題だけに限ったことではないですもんね‥。
そのルールについて、個人レベルでの困りごとを主張し押し通してしまうと、その時点で個人の問題や課題は解決されますが、その反動として思わぬところでそれを逆手にとった犯罪なども起こり、多数決の意味ないですよね…と困惑してしまうこともあるんだと思います。
わたしのパートナーとの雑談で話していたセクシャル見極めの考え方
あくまで雑談レベルで話していることをメモしただけなので、LGBTQの活動している方々はすでにこんなの当たり前だよって思うかもしれませんが、何かを否定したりこの考え方が正解と主張しているものではないことをあらかじめご了承願います~。
もっと言うと当事者目線ではありますが、完全個人の主観です。(ブログなので笑)
基本的な考え方
まず、人類には性別(身体の性別)が2つ。男か女。(これは元の生殖器で判断)
そして身体の性欲が4つ、同性愛・異性愛・両性愛・無性愛
さらに、心の性別が3つ、女性(女性寄りも含む)・男性(男性寄りも含む)・中性(どちらとも言えない)
※女性寄りというのは環境や状況によって心が女性的にも男性的にも変化する的な。身体を変えたいとまではいかないけど、女性でいる方が自然みたいな。男性寄りも同じイメージとする。
結局、この掛け合わせが個人を作っているんだと仮定する。(数学得意な人だと、すぐに解を導き出せそうですねw)
で、よく判断されるのが身体の性別と心の性別という軸。
ですが、ここには落とし穴があって身体の性別と心の性別だけで個人を判断しようとすると、身体の性欲が抜け落ちてしまっているので、基準が結構あいまいになる。
つまり、身体の性は[身体の性別]と[身体の性欲]と2つあるんだと考える。
自分の性を知るには、やはり性欲は不可欠なので、セクシャルを知る時には身体の性(欲)と心の性別を中心に特定していく。
セクシャルを知る時に身体の性別を判断基準にいれるのではなく、性欲と心の性の2軸を中心に考えてみると以下の表になる↓(横スクロールできます)
身体の性別(公的) | 心の性(性自認) | 身体の性欲の対象 | 性的嗜好の状態 | セクシャル区分 |
---|---|---|---|---|
生まれた時の生殖器は男♂ | 男 | 男 | 心:同性愛者 身体:同性愛者 | ゲイ |
女 | 心:異性愛者 身体:異性愛者 | ノンケ | ||
両方(女装・男装含む) | 心:異性愛者寄り 身体:同性もOK | バイセクシャル | ||
女(女性寄り) | 男 | 心:異性愛者 身体:同性愛者 | MTF、ニューハーフ | |
女 | 心:同性愛者 身体:同性愛者 | MTFレズ | ||
両方(女装・男装含む) | 心:同性愛者寄り 身体:異性もOK | バイセクシャル | ||
中性 | 男 | 心:同性愛者寄り 身体:同性愛者 | ゲイ | |
女 | 心:異性愛者 身体:異性愛者 | ノンケ | ||
両方(女装・男装含む) | 心:異性愛者寄り 身体:同性もOK | バイセクシャル | ||
生まれた時の生殖器は女♀ | 男(男性寄り) | 男 | 心:同性愛者 身体:同性愛者 | FTMゲイ |
女 | 心:異性愛者 身体:同性愛者 | FTM | ||
両方(女装・男装含む) | 心:異性愛者寄り 身体:同性もOK | バイセクシャル | ||
女 | 男 | 心:異性愛者 身体:異性愛者 | ノンケ | |
女 | 心:同性愛者 身体:同性愛者 | レズビアン | ||
両方(女装・男装含む) | 心:同性愛者寄り 身体:異性もOK | バイセクシャル | ||
中性 | 男 | 心:異性愛者 身体:異性愛者 | ノンケ | |
女 | 心:同性愛者寄り 身体:同性愛者 | レズビアン | ||
両方(女装・男装含む) | 心:異性愛者寄り 身体:同性もOK | バイセクシャル |
この表から、わたしの場合で当てはめると・・・
身体の性別:男
心の性:女性寄り
身体の性欲:男性が対象
なので、心は異性愛者で身体が同性愛者となる。
=公的な性別は男であり、軽度のトランスジェンダーということなんだと考えることができる。
(もし身体や戸籍を女性に変えていれば、公的な性別は女であり、重度のトランスジェンダーとなる。)
※重軽度については身体や戸籍を変えたいかなどの度合いによる。日によって女性らしい自分がいたり、立場や状況に合わせて男性として人と接するなど。
逆に言うと今まで身体の性別に焦点を当ててしまうことで、身体や戸籍を変えた人は結局どっちの性別なのだろう?
という疑問にぶち当たります。
つまり結論、自分のセクシャル(心と性欲)と元々の社会的な性別を分けて考えることこそがわかりやすいなと。
自分の認識しているセクシャルと社会的な性別が生まれた時から一致している人はノンケとなり、それ以外は同性愛者かバイセクシャルか無性愛者に振り分けられるはずなんです。
その下に重軽度が細分化されているだけで元を辿ると多分4つくらいのセクシャルしかない。
この表を見て、どれにもしっくりこない…みたいな人はおそらく無性愛者です。
なぜなら、自分の性欲の対象が違うところにあるということがわかります。
意外と、表にしてみるとバイセクシャルの規模の方がデカいと思いましたし、実はバイの人が多いのかもしれません。
同じ業界にいる人はぜひTwitterなどでも色んな人の意見聞いてみてほしいですね。
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雑談レベルのブログになってしまって申し訳ないですけど、それでは今日はこの辺で!